第157回 牛久支部例会 報告

  第157回牛久支部例会を牛久市中央生涯学習センターで開催しました。

 「日中歴史教育交流(南京)に参加して-中国の今をみる」を報告していただきました。まずは、中国の概要の確認がありました。高校の授業で示した資料を活用しながら、人口、経済、教育、歴史などについてパワーポイントのスライドで確かめました。人口は減少予想、カードや電子マネーなどが中心の経済、林立する高層ビル・高層マンション、電気バスの多さ、南京事件の歴史館など、写真のスライドを見せていだきながら確認しました。(ちなみに、関東鉄道のバスにも中国製の電気バスが採用されているそうです。初めて知りました。)訪問して授業交流した学校は、南京市の南京第一中学校と金陵中学です。2014年にも金陵中学を訪問しているので9年ぶりの南京訪問とのことでした。両校とも大学並みの設備をもつ「スーパーハイスクール」です。勉強づけの毎日で、「どちらも富裕層の子どもしか学べない」とのことでした。教員も成果を求められているとのことでした。保護者対応もたいへんなようで、相当なプレッシャーがあるそうです。中国側は、若手の教員が授業を公開していました。日本からは、千葉県の高校の先生が授業をしました。授業で国際交流するのは、たいへん貴重な機会だと感じました。報告では、日中の平和交流のシンボルである「紫金草」についてもお話がありました。茨城では「花だいこん」として知られています。南京から種を持ち帰った山口誠太郎さんと息子の山口裕さんは石岡の方で、大門高子さんの『むらさき花だいこん』(新日本出版社)という絵本もあります。その紹介もありました。報告で配付された資料のタイトルは「中国はどこに」。中国の発展や社会課題が伝わってくる報告でした。また、歴教協で交流をつみ重ねてきた中国の学校との交流に参加した様子もあり、中国の今が伝わってくる報告でした。報告後の協議では、「どのような授業だったのか」、「日中授業交流はどのように始まったのか」、「街中では、日本に対して友好的なイメージなのか」などの質問が出されました。